- CASE

大手専門サービス企業様

数百レベルの大規模データベースのクラウド移行を計画立案から構築・運用までの包括的にサポート。インフラコストの大幅削減を実現

コンサルティング

DBAエキスパートの専門チームが、大規模・多数のデータベースの高品質&効率的クラウド移行を実現

大手専門サービス企業様は、業界の大きな構造変化に直面しており、システムの構築・変更においても柔軟性やスピード、そして、コスト削減に対する要求がより強まっていました。同社では、標準として利用するIT基盤をオンプレミスからAWSに変更し、3年程の期間をかけて移行することを決断しました。

全社で数百ものシステムがあり、その管理を担うプロジェクト体制も多数存在する、非常に大規模なクラウド移行です。品質を保ちつつ、効率的に移行するために、クラウド移行全体を統括・支援する特別チームが発足されました。チームのミッションは、クラウド上でのシステムアーキテクチャの標準化、移行ガイドラインの策定と、個別プロジェクトへの技術支援です。

データベースのクラウド移行を円滑に推進するには、豊富な経験と知見を持つDBAチームの存在が不可欠です。しかしながら、同社の社内には経験者がいなかったため、AWSをテーマとした講演や著書を通じて認識していたアクアシステムをパートナーに選択しました。

クラウド移行全体の工程を示したのが下記の図です。クラウド上でのデータベース設計内容、移行方式などの標準を策定したガイドラインを作り、移行対象のプロジェクトに適用するようにしました。こうすることで、統一した標準のもとで多数のデータベースを設計・移行するため、短期間に一定の品質を保った状態でデータベースの構築・移行が可能となります。

多数あるデータベースは非機能要件がさまざまなので、ガイドラインにはそれらの非機能要件に合わせて複数の設計パターンを用意しておく必要があります。移行対象となるシステムの非機能要件によって、適用する設計パターンを振り分けて、データベース設計を進めることで効率を高めます。

なかには特殊性があるため、用意した設計パターンに当てはまらないものもあります。ガイドラインに従うことで品質は一定水準に保たれるものの、最適な状態にするには専門知識のあるDBAが個別に検討する必要がある場合もあります。ガイドラインに当てはめるだけではなく、設計・検討の支援や個別の技術課題に対する解決支援を柔軟に組み合わせることで、クラウド上で高品質、且つ、コスト最適化したデータベース環境を実現していきます。

Lift & Shift による2段階移行で、「短期間での集中移行」と「中長期なコスト削減」を両立

データベースの総保有コスト(TCO)を下げるためには、商用ライセンス費用の削減が効果的なため。同社ではクラウド化以前に利用していたOracleをオープンソースベースのAurora PostgreSQLに移行することを方針としました。

しかし、DBMSの変更を伴う移行は大変手間がかかるため、3年間で大量のシステムをクラウド移行するという短期目標にはフィットしません。そこで「短期間でのクラウド移行」と「中長期な大幅なコスト削減」を両立を実現するために、データベースをLift & Shiftの2段階で移行をすることにしました。
① Lift:OracleのままAWSに移行する。PaaSであるRDSにすることで構築・運用を効率化する
② Shift:システム再構築などのプロジェクト固有のスケジュールで、Aurora PostgreSQLに移行する

Aurora PostgreSQLを短期間に内製化し、社内のノウハウ・スキル不足も解決

一方、新規に構築されるシステムについては、最初からAurora PostgreSQLで構築することにしました。しかしながら、同社内にはこれまで標準として利用していたOracleでシステム開発が可能なエンジニアはいたものの、PostgreSQLの知識がないという問題に直面し、これらの設計・運用についてもアクアシステムズに課題解決支援を委ねるという判断をしました。

多くの企業では、商用からオープンソースのデータベースに移行する場合、社内エンジニアのノウハウ不足や学習コストの高さに悩むという事象がよく発生します。知識が乏しくてもインフラ環境を作成できるような設計標準や、問題が発生した際に解決を支援する幅広いサービスというのが同社が求めているものでした。アクアシステムズからは、開発に広く再利用されるナレッジを設計標準やガイドラインとしてドキュメント化したうえで、技術レクチャーを行うことでスキルギャップを埋める形で支援を受けることで既存のエンジニア組織がスムーズにAurora PostgreSQLに対応できました。また、再利用性が低く経験値を要するトラブルシューティングについては、スキルトランスファーが困難なため、アクアシステムズのDBAチームに技術QA、課題解決支援を委託する運用体制で対応しています。

体制構築やガイドライン作成といった上流工程におけるコンサルティングから、運用支援といった下流工程まで、データベースの課題をすべて包括的に対応できるアクアシステムズだからこそできる支援の形だといえます。

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