- CASE

証券取引所様

停止の許されない社会基盤となるデータベース運用において、トラブルにつながるリスクを徹底排除する予防策でトラブルゼロを実現

コンサルティング

ミリ秒単位での高速取引が求められる取引システム

証券取引では取引アルゴリズムを備えたロボットによる高速取引が行われるようになり、ミリ秒単位での取引レスポンスを求められるようになりました。さらに、高速取引は高頻度な取引ができることにもつながり、ピーク時の取引処理能力も高めることが求められました。この極めて高い性能要求に応えるためにデータベースで遅延を引き起こすわけにはいきません。遅延につながりうるリスクを漏れなく洗い出して、徹底的な予防策を講じるノウハウが必要となりました。

この要求に応えてデータベースを運用するパートナーとして、我々アクアシステムズが選ばれました。

速度低下要素の徹底排除

取引レスポンスを低下させるリスクを分析し、それぞれのリスクに対して設計、変更、リリース時に実施する対策を定義しました。運用ではアプリケーションとオブジェクトのリリースがされますが、リリースされる前の工程で徹底した品質管理をすることで、本番運用でのトラブルを未然に防止しています。たとえば、SQLに対しては約30項目のチェックリストを用意しており、すべてのSQLに対してチェックが通ってはじめてリリースが承認されるルールとなっています。

運用ルール+高スキルなDBAによりトラブルゼロを実現

運用ルールの整備によって作業漏れを防ぎ、ミスを低減できます。しかしその効果は品質を一定のレベルに底上げすることまでで、高い品質が得られるわけではありません。十分な運用経験を有するプロフェッショナルが実行してはじめて、設計、チェックそのものの質を高めることができます。アクアシステムズではミッションクリティカル環境で実績を積んだプロパーのみの体制で業務にあたることにより、作業の品質を維持しています。
運用業務では障害対応作業は発生しないため、障害が起きなくするようプロアクティブな対応に稼働の大半を注ぎ込みました。予兆検知のためのDB監視を実施しており、通常と異なる兆しを検知した場合はトラブルにつながるリスクがないかを分析、対処しています。リソース消費状況を月次で分析して悪化傾向があれば対策しています。

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